初めての相続で困ったら!遺言書から手続きまで解説
2023/10/03
人生にはさまざまな出来事がありますが、中でも相続は避けて通れないものの1つです。身内が亡くなって初めて相続手続きをする人は、手順や書類の用意に戸惑うことがあるでしょう。そんな方々に向けて、今回は初めての相続で困った時に役立つ情報をご紹介します。遺言書から手続きまで解説していくので、この記事を参考にしてスムーズな相続手続きを進めてください。
目次
相続とは何か?
相続とは、ある人が亡くなった際、その人が所有していた財産や資産を遺産として、遺された人(相続人)が引き継ぐことを言います。相続には、遺言書による遺言相続と遺言書がない場合の法定相続があります。法定相続では、遺産が配偶者や子どもたちなどの身内に分割相続されます。ただし、身内に該当する相続人がいない場合や、遺産が債務超過状態の場合など、様々な問題も生じます。 身内間での相続でも、遺産分割協議書を作成することが望ましいです。この協議書は、遺産分配の目的や方法を具体的に決めることができます。また、相続に関しては税金の問題も生じるでしょう。上記のような相続に関する法律や手続きは複雑です。有識者へ相談することで、スムーズな相続手続きを行うことができます。相続に関する手続きを行う際には、まずは身近な行政書士に相談をしてみるということもおすすめです。
遺言書の重要性と作成方法
遺言書は、亡くなった後、財産の処分や生前の希望、意向を示す重要な文書です。遺言書がない場合、財産分割や遺産相続において、家族間でトラブルが発生することがあります。そのため、遺言書の作成は、生前に確認と準備を行っておくことが重要です。 遺言書を作成するには、まず、自分の財産状況を確認し、受け取りたい人や団体、分け方、遺言執行者等を考えます。次に、行政書士に相談し、遺言書の作成を依頼します。そして、自筆証書遺言や公正証書遺言、秘密証書遺言などの遺言書の形式や手順を説明し、遺言書の作成から保管・執行までをサポートします。 遺言書は、将来のトラブルを回避するために、生前に作成することが望ましく、早期の対応が必要です。
相続手続きの基本的な流れ
相続手続きは、亡くなった方の遺産を分配するために必要な手続きです。まずは、遺産を相続する人や遺産の状況を確認することから始めます。遺言書がある場合には、その内容を確認し、その遺言書で定められた分配が行われます。遺産分割協議書がある場合には、その内容に基づいて遺産分割が行われます。これらの書類がない場合には、相続人同士で話し合いを行い、合意をする必要があります。 次に、相続申告書を提出することが必要です。この申告書には、亡くなった方の遺産の状況や相続人の詳細などが記載されます。これらの情報から相続税の計算を行い、必要な税金を支払います。相続税について心配なことがある場合は事前に税理士に相談をしましょう。 最後に、登記手続きが必要となります。2024年4月から相続登記の義務化が施行される予定です。不動産がある場合には、これらの登記変更手続きを行う必要があります。具体的には、遺産分割が行われた後に、新しい所有者の名前で登記する手続きです。 登記に関しては司法書士に依頼するとスムーズです。また相続人のあいだにおいて争いが生じる場合は、弁護士へ依頼することも重要です。行政書士は様々な士業と連携を取り、業務をサポートします。以上が相続手続きの基本的な流れです。
相続手続きを行政書士に依頼するポイント
行政書士は相続人全員の調整役として全体の状況を把握します。全体を把握することで柔軟かつスムーズに解決案をご提案し、相続の出口に導くことを考えます。紛争が起こらないようにする「予防法務」を役割としています。行政書士は、相談から必要資料の収集、遺言書の作成、遺言の執行、遺産分割、相続手続き、他士業との連携も含めて一連の流れを広くサポートできます。気軽に相談できる身近な立場でありながら皆様の人生に深く関わらせていただく存在です。気になることがあったら行政書士に問い合わせてみましょう。