公正証書で実現する事実婚の法的保証|行政書士相談
2023/12/20
事実婚とは、婚姻届を提出していない場合でも、事実上の夫婦関係を有していることを指します。しかし、事実婚には様々な要因により不利益を被ることがあります。そこで、事実婚のカップルが、より安心して生活するための方法として公正証書があります。本記事では、公正証書で実現する事実婚の証明について、行政書士が解説します。
目次
事実婚とはどのようなものか?
事実婚とは、法的に婚姻関係が成立していないにもかかわらず、実際に夫婦生活を営んでいる状態のことを指します。つまり、事実上の夫婦という意味合いがあると言えます。 しかし、事実婚には法的な保障が全くないため、お互いの財産分与や相続、面会交流権、扶養義務に関する問題が生じた場合、解決が非常に困難な場合があります。 そのため、事実婚の場合には、相手との契約書の作成や遺言書の作成、または婚姻関係を結ぶことが必要になる場合があります。行政書士は、これらの手続きや手続きに必要な書類の作成を支援することができます。 事実婚での問題が生じた場合に備えて、安心して生活できるようにすることが重要です。
公正証書とは何か?
公正証書とは、公証人が権限に基づいて作成する公文書です。反証のない限り完全な証明力があります。一般の書類と違い、公正証書には証拠として裁判所へ提出することができます。たとえば、不動産の売買契約や遺言など、大きな金額や重要な契約には公正証書が活用されています。 公正証書は、当事者の意思確認を行い、法律上の引き渡しや受領などを証明するために作成されます。そのため、公正証書は財産関係や遺言書の作成、委任状や会社設立など、法律行為の多岐にわたって必要とされています。
公正証書で事実婚を具体的に保証する方法とは?
事実婚は法的な手続きが必要ないため、相続などの際に問題が発生することがあります。このような状況を避けるために、公正証書によって事実婚を証明することができます。 公正証書は、法的な証明力や執行力が認められています。 公正証書を作成するためには、パートナー双方が同意し、自己の身分証明書などの書類を提出する必要があります。また、将来的に発生する問題を回避するための有効な手段となります。 なお、公正証書は作成費用や手数料がかかりますが、その分安心して生活を送ることができます。行政書士に相談して、最適な方法を選びましょう。
事実婚を証明する公正証書のメリットとは?
公正証書とは、公証人が作成する公文書で、高い証明力や執行力を持ちます。事実婚を証明する公正証書は、事実婚に関する契約や解消の合意などを記載したものです。事実婚を証明する公正証書は、以下のような場面で役立ちます。
・事実婚の存在や内容を第三者に対して証明するとき
・事実婚の解消時に慰謝料や財産分与などの金銭給付を求めるとき
・事実婚の相手に財産を遺贈するとき
・事実婚の相手に社会保険や民間サービスの利用を受けさせるとき
公正証書の作成には、公証役場で公証人に依頼し、必要な書類や費用を用意して、当事者が立会って作成することになります。公正証書の作成費用は、公正証書の種類や内容に応じて、数万円から数十万円程度になることが多いです。依頼する際にお互いの意思に基づき、同居や協力、扶助の義務や、生活費用の分担、共有財産の有無、貞操義務などについてよく話し合い、原案を作成します。その内容を公正証書化することにより、より強い関係性と成り得るでしょう。行政書士は、公正証書の作成支援を行っています。行政書士に依頼して、スムーズな手続きを行うことができます。